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【#4】絶対に使っちゃダメな退職金運用プラン|60歳からの投資信託

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こんにちは。長期投資の強化書へようこそ。このカテゴリーは、noteマガジンより一部抜粋したものです。対象は、長期投資を始めている方、始めようとしている方、とくに時間のない会社員の方を対象に、長期投資インストラクターの私の考え行動のエッセンスをまとめています。投資先、投資割合、投資先の変更、アドバイス先(親族)の情報、見ている情報など。参考にしても良いし、真似しても良いです。

本記事は、投資中級者向けにつくっています。中級者は、投資信託に関する基本用語が理解できる方を指します。投資信託の基本の学習は、下記のマガジンからどうぞ。無料(1ノートのみ有料)です。 

note.mu

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【#4】では、要望のあった60歳からの資産運用について書きます。数年前、私の父も定年退職を迎えました。どこからともなく届く、「退職金を運用しませんか?」の案内。私は伝えました、「絶対に使ってはならない、退職金運用プランがある」と。

 

目次

1.定期預金(高利息)+投資信託プランに気をつけなはれ

2.分配金型の投資信託にメリットはない

3.60歳からの運用では目的をより明確に
3-1 増やしたいのか?目減りさせたくないのか?
3-2 課税口座か、NISA口座か、つみたてNISA口座か?
3-3 購入方法は、一括か、積立か、狙い撃ちか?
3-4 売却に対する考え方

4.私の父のポートフォリオを公開

 

1.定期預金(高利息)+投資信託プランに気をつけなはれ

退職金運用プランには、主に「定期預金プラン」と、「定期預金(高利息)+投資信託プラン」があります。

定期預金+投資信託プランとは、「投資信託〇〇円以上の買付てくれれば、定期預金部分を高利息○%/年でつけますよ」というものです。

これ、絶対に使ってはなりません!!!

確実にマイナスからスタートです。。退職金運用プランの提供側は、ビジネスなので利益がないといけない訳ですが、これでは60歳まで一生懸命働いた方がハッピーになれません。

どれだけマイナスか、具体的なプランで見ていきましょう。1000万円の退職金を運用すると仮定しましょう。

A社
条件:預入金の50%以上投資信託を購入、定期預金は利息5.5%/年(税引前)でお支払い(預入期間3ヶ月)
投資信託:購入時手数料2.16%~3.24%
信託報酬:ここでは、1.08%/年で計算
利息計算
500万円×5.5%(利息)×3ヶ月/12ヶ月=68,750円(税引前)
利息には、税金が20.315%かかります。
68,750円×20.315%=13,966円(税金)
あなたの利益=68750-13,966=+54,784円(税引後)
投資信託の購入時手数料
Aファンド:500万円×2.16%=−108,000円 すなわち投資元本は489.2万円
Bファンド:500万円×3.24%=−162,000円 すなわち投資元本は483.8万円

投資信託を購入した時点で、アナタはマイナスのスタートです。購入時手数料が利息を大幅に上回っています。購入時手数料が2.16%(Aファンド)なら54,784円−108,000円=−53,216円で、3.24%(Bファンド)なら54,784円−162,000円=−107,216円です。

この状態から1年運用する場合を想定すると、信託報酬は次の通りです。

信託報酬1.08%/年のファンドを購入した場合
元本489.2万円×1.08%=−52,834円
元本483.8万円×1.08%=−52,250円

Aファンドなら1年で(−53,216円)+(−52,834円)=−106,050円の負債があります。投資元本489.2万円対して、106050円は約2.2%です。Aファンドが1年で2.2%の値上がりを見せて、ようやく±0円です。

Bファンドなら1年で(−107,216円)+(−52,834円)=−160,050円の負債があります。投資元本483.8万円対して、160050円は約3.3%です。Bファンドが1年で3.3%の値上がりを見せて、ようやく±0円です。

もしも、2.2%~3.3%の成長がなければ、アナタは損をします。これって結構なリスクです。

もし、投資信託(ファンド)だけを500万円購入していたらどうでしょうか?当然、購入時手数料はゼロのものを買います。

1年で1%の値上がりでも+5万円、2%なら+10万円、3%なら…と。すべてアナタは得します。例えば-1%であれば-5万円ですが、先ほどのプランならマイナスがさらに上乗せされます。

コチラの方がリスクが低いと思いませんか?

というように表面的な利息に惑わされずに、費用の部分にも注意しておきましょう。

 

2.分配金型の投資信託にメリットはない

次に注意しておきたいのが、「毎月分配金がもらえますよ」という投資信託です。この投資信託のメリットについてずっと考えてきましたが、やはり「メリットはない」というのが私の見解です。

分配金型とは、毎月(又は3ヶ月毎など)に保有口数に応じて現金がもらえる投資信託です。分配金には、普通分配金と特別分配金(元本払戻金)があります。この特別分配金に注意が必要です。全然特別じゃない!

簡単に理解しておきましょう。

 

普通分配金

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例えば、10000円の基準価額の分配型ファンドを10000円分購入したとしましょう。翌月に基準価額が11000円に上昇しました。ファンドが決算し、分配金を1000円支払いました。決算後にファンドの基準価額は10000円になりました。このときの分配金は利益から出されているので、普通分配金と呼ばれます。

常に利益を出し続け、その中から分配金を出すタイプのファンドなら、アナタは利益を得続けます。

 

特別分配金

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同じように、10000円の基準価額の分配型ファンドを10000円分購入したとしましょう。翌月に基準価額が11000円に上昇しました。ファンドが決算し、分配金を2000円支払いました。決算後にファンドの基準価額は9000円になりました。このときの分配金のうち、利益から出されている1000円分は先ほどと同じ普通分配金です。

残り1000円は、元本からアナタに払い戻されているもので、元本払戻金(特別分配金)と呼ばれています。といっても、アナタが投資しているものが返されているだけです。

これを「おっ、利益が出てるから分配金も多い」や利益が出ていないのに分配金が出ていて、「安定して分配金が出ている」と勘違いしている方がいます。

元本払戻金は、NISAで投資していなくても税金はかかりませんが、「再投資」を選択していない限り、アナタの投資元本はどんどん減っていきます。そのため、得られる分配金も少なくっていきます。

 

なぜ、元本払戻金(特別分配金)を出すのか?

私は、これがどうしても理解できませんでした。上記のような勘違いの元でしかないと。分配金なしの投資信託でも、利益を出していれば基準価額も右肩上がりになります。プラスなのは明らかです。分配金型は、複雑で決算書をきちんと読まないと理解しにくいです。その結果、勘違いも生まれやすくなります。

なので、どんな場合においても、分配金型の投資信託は絶対にオススメしていません。

 

3.60歳からの運用では目的をより明確に

3-1 増やしたいのか?目減りさせたくないのか?

前提として、生活費にあてる部分以外での運用を考えてください。

60歳からの運用では、投資するお金を増やしたいのか(年平均5%以上)、目減りさせたくないのか(年平均2~3%)を明確にしましょう。目減りさせたくないとは、例えば物の値段の上昇に備えたり、銀行預金利息を上回ることを目指します。

 

増やしたい場合のオススメの投資信託

2018年現在の私の見解としては、株式型アクティブファンドをオススメします。投資先は、国内又は海外です。注意が必要なのは、優良なアクティブファンドを選ぶということです。

アクティブファンドの選び方は、下記のノートを参考にしてください。

アクティブファンドの選び方をマスターせよ。

 

目減りさせたくない場合のオススメの投資信託

2018年の私の見解としては、バランス型インデックスファンドをオススメします。バランス型とは、国内株式、海外株式、国内債券、海外債券、リートなどを複合させているファンドです。これらの比率は、商品ごとによって異なります。

一般的に株式の価格が上がると、債券の価格は下ります。株式の価格が下がると、債券の価格は上がります。

アセットアロケーション(資産配分)の基本は、この上下の流れにあわせ資産を移動させていきますが、そんなを考えるのは面倒くさすぎです。ですので、バランス型で複数の資産を含んで入れば、リターンが平均化され年平均2~3%を目指していけると考えています。

バランス型ファンドを選ぶにしても、損をしにくいポイントをきちんと押さえておきましょう。下記のノートを参考にどうぞ。

【完全版】投資信託の選び方マニュアル

この投資信託に投資しています。

 

3-2 課税口座か、NISA口座か、つみたてNISA口座か?

次にどの口座を使うかです。課税口座を使うと、もし損失が出たら損益通算(他の商品と利益を相殺すること)ができます。投資信託で運用するときに、損をする運用は考えません。そう考えると、第一の選択肢は非課税口座のNISAか、つみたてNISAです。

NISA口座は、現在の法律上2018年~2023年まで、年120万円まで投資可能です。運用は2027年まで。ですので、5年以内で一旦利益を確定する予定なら、NISA口座を使いましょう。

つみたてNISAは、現在の法律上2037年まで、年40万円まで投資可能です。運用は2057年まで。ですので、少額で運用したい場合にはこちらを使いましょう。

年120万円以上投資したい場合には、課税口座も合わせてを使いましょう。

 

3-3 購入方法は、一括か、積立か、狙い撃ちか?

投資信託の購入方法の基本は、毎日積立で良いと考えています。

NISA口座、又は課税口座の場合

例えば、年間の予算が120万円なら、1日5000円(120万円÷240営業日)です。その投資信託が上がるのか、下がるのかいちいち考えたくない方は、営業日で割った金額を積立投資しておきましょう。

もちろん、結果として右肩上がりで投資信託が値上がりした場合は、利益は少なくなります。60歳からの運用では、莫大な利益(年平均10%以上)よりはそこそこの利益(年平均2~5%)を目指した方が冷や冷やしません。

基本は毎日積立です。市場に何か起こったとき(政治や経済問題)の一時的な下落を活用するという手もあります。

比較的市場が下落しているときに、狙い撃ちして追加購入するという選択肢があります。私の目安として、アナタが買おうとしている投資信託の基準価額が5%以上値下がりした場合に、一括で2~5日をかけて2~5万円追加購入します。一時的な下落であれば、1~2週間で元の基準価額に戻ることがほとんどです。

つみたてNISA口座

基本は毎日積立にしておけば、月平均3.3万円積立されます。

 

3-4 売却に対する考え方

いつ売却するか?60歳以降の場合、私がアドバイスしているのは、次の2通りです。

プラン1:目標金額まで来たら、利益分を売る

例えば、100万円投資していて、目標金額の105万円になっとしましょう。そうなったら5万円分を売却します。その5万円を自由に使います。旅行に使ってもいいし、美味しいものを食べてもいいし、楽しいことに使いましょう。

プラン2:必要なときに、必要な金額分を売却する

例えば、100万円投資していて、目標値が105万円だけと、今は102万円。海外旅行に行きたくなり、20万円使いたくなったら、20万円分を売却しましょう。

両プランのポイントは、「使いたくなったら使う」、「全売却しない」ということです。これが20歳~40歳の方であれば、手をつけなくても良いお金で投資して、なるべく引き出さないでとアドバイスします。

しかし、60歳以降では楽しんだ方が良いと思います。ただ、全売却してしまうと、一気に使ってしまったり、本来得られた利益を得られないことがあります。そのため、使う分だけは引き出して、残りは投資しておいて、増やしておく・目減りさせないでおく、というのが私の思想です。

あくまで参考です。

 

4.私の父のポートフォリオを公開

さいごに私の父のポートフォリオを公開します。2017年10月くらいに父から電話がありました。

「すぐに使わないお金があるんだけど、銀行に置いても増えないから、投資信託を始めたい」

まずはヒアリングから始めました。

ヒアリング
3年くらいで+10万円くらいに増やしたい。旅行代金に使いたい。けどマイナスになるのは嫌だ。年間予算は60万円くらい。

まずは、5年以内に利益確定の予定があったので、通常NISA口座を使うことにしました。ファンドは、株式型アクティブファンドを選択します。

どのファンドにするか?

 

続きは、noteでご覧になれます。ご興味があればどぞ。

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【#4】は以上です。